モクロミの使い方
目論見(もくろみ)は、事業の思いつきを数字にして眺めるための道具です。正確な事業計画ではなく、「この形なら成り立ちそうか」を早く掴むことを大事にしています。
はじめかた
「新しい目論見をつくる」で空の目論見から始めるか、「テンプレから始める」で法人・個人事業・副業から自分の商いに近い形を選び、数字を差し替えていきます。試算期間は3〜600か月(最長50年)。期間を延ばすと、最終月まで走っていた項目は自動で伸びます。通貨は画面に表示される候補から選べます。通貨は言語ではなく目論見ごとの設定です。
入るお金
収入は5つの形で登録できます。
- この月だけ — 補助金や一度きりの売上など、特定の月に一度だけ入るお金。
- 毎月 — 顧問料や家賃収入など、期間中くり返し入るお金。
- 単価×件数 — 客単価×客数で回る商売の形。月の件数はそのまま入れるほか、「1日×日数」に分解して入れることもできます。切り替えても入力した数値はそれぞれ保持されます。
- 借りるお金 — 借入。入る月に一括で入ります。返済計画を設定すると、指定月から毎月の返済(利息込み・元利均等)が出ていきます。売上ではないため、売上連動費の対象にはなりません。回収の判定は商売の力だけで測り、借入込みの現金は破線で重ねて表示します。
- 出資してもらうお金 — 出資として受け取るお金。入る月に一括で入ります。返す必要はないかわりに、会社の一部(持分)を渡します。VC・エンジェル・親族からの出資も同じ扱いです。売上ではないので、損益や回収の判定には入りません。値付けと創業者持分の残りは、RECOVERYの図に表示されます。
出るお金
費用は6つの形があります。
- 初期投資 — 開始前に一度だけ出るお金。内装や設備など。回収の判定はこの額を基準にします。
- 毎月 — 家賃や光熱費など、期間中くり返し出るお金。
- この月だけ — 特定の月に一度だけ出るお金。
- 売上連動 — 材料費や決済手数料など、売上に比例して出るお金。割合(%)を直接入れるか、1件にかかる金額 ÷ 販売価格から逆算します。対象は「すべての売上」か、特定の収入項目を選べます。
- 人件費 — 人を登録して合算するパネル。時給×時間(パートなど)と月額×人数(社員など)の2つの形で足していけます。
- 物品購入 — 購入品を登録して合算するパネル。金額そのままか、単価×個数で足していけます。「この月だけ」と「毎月」を切り替えられます。
図の読み方
- 判定(上部の濃い帯) — 試算期間の損益と、いちばん深く沈む時点。裏を返せば、その額の備えがあれば谷を越えられるということです。
- PROFIT BRIDGE — 売上から費用を引いて損益に至る橋。収入は種別ごとに色が分かれます。
- MONTHLY FLOW — 毎月、いくら入って、いくら出ていく?ふだんは畳んであり、開くと月別の積み上げと損益の線が見えます。
- RECOVERY — 累積の線。初期投資を背負って始まり、0を安定して越えた月が「安定回収」です。出資があるときは、値付けと創業者持分の残りもここに出ます。
- 月次表 — 全部の月の数字。図で気になった月はここで確かめられます。
試すための道具
- 集計から除外 — 項目を消さずに集計から外せます。「この項目をやめたら?」を1クリックで試せます。
- 高度な予測 — 毎月・単価×件数・人件費の項目に、月ごとの変化率(%)を仕込めます。収入は成長率、費用は増減率、人件費は上昇率として設定でき、マイナスの設定もできます。月次か年率か、期間を区切るかを選べます。チェックを外せばいつでも元に戻ります。
- 並べ替え — パネルは↑↓で並べ替えられます。パソコンではつまみのドラッグでも並べ替えられます。
高度な分析
左の列のいちばん下に畳んであります。開いた指標だけが並ぶ、自分用の計器盤です。
- ファイナンス — IRR(投資利回りの年率換算)・NPV(割引率を入れると表示)・粗利率。
- スタートアップ — 平均バーンレート・必要準備資金・ランウェイ(手元資金を入れると表示)・MRR・MRR成長率。
どれも参考値です。この規模の目論見では、傾向をつかむ道具として使ってください。
通貨を変えると?
目論見ごとに通貨を切り替えられます。切り替えるときにレート換算を選べます。レートは自動取得も、手入力もできます。換算したあと元の通貨に戻すと、換算前の数字に復元されます。数字はそのままで通貨の表示だけ変える、という選択もできます。言語を切り替えても通貨は変わりません。
スマホでの使い方
画面が狭いときも、同じ目論見を触れます。
- 図の切り替え — 左右の矢印かスワイプで図を切り替えられます。「文書 ▸」で読み物表示にもできます。
- 下の操作盤 — 前提の編集は下の操作盤で行います。数字をタップすると専用の数字盤が開き、万や00のキー、「次へ」で連続入力ができます。
- 並べ替え — パネルの左端をタップすると、↑↓で並べ替えられます。
- 集計から除外 — チェックを入れると、項目を消さずに集計から外せます。
保存の仕組み
データは、いま使っているブラウザの中にだけ保存されます。スマホとパソコン、SafariとLINEの中のブラウザは、それぞれ別々の棚になります。
- 編集して初めて保存 — テンプレや「新しい目論見」を開いただけでは保存されません。数値や名前を変えるなど、なにかひとつ編集した時点で初めて棚に載り、以後は自動で保存されます。何も触らずに戻ると、棚には残りません。すでに保存した目論見を開き直したときは、いつもどおり保存の対象です。
- すべて保存と読み込み — 残したいものは「すべて保存」でJSONに書き出してください。スマホでは共有シートから「ファイルに保存」などを選べます。読み込みでいつでも戻せます。ブラウザのデータを消すと、棚の目論見も消えます。
- ポスターを共有 — URLに目論見を埋め込んで渡せます。URLを受け取った人は自分の手元に取り込んで数字を変えられます。
料金
いまは全部無料です。この先の有料機能は、使う人の声を聞きながら考えます。 料金について